「新型コロナ状況下に負けないメンタルヘルスの維持」、本日は第13回目です。
以前「レジリエンス」という概念と、「レジリエンス・マッスルの鍛え方」という内容をご紹介したことがあります。
本日もストレスに負けない回復力・柔軟性・しなやかさであるレジリエンスを鍛えるために出来る簡単なワークをご紹介します。
今回の新型コロナ状況は、多くの人にとって、初めての体験や経験を強いることになったかと思われます。
しかし、私達は生まれてから今に至るまで、決して平坦な道のりばかりできたわけではありません。
人生紆余曲折、良いこともあれば悪いこともありながら、今この時に至っています。
今までの人生で辛かったり、大変であったりした時、
あなたの心の中は不安や心配、悲しみでいっぱいであったことでしょう。
「自分はなんて孤独なんだ」と悲嘆にくれたこともあったでしょう。
しかし、いま改めて、その時のことを振り返ってみて下さい。
あなたは本当に一人ぼっちでしたか?
誰か周りに陰ながら支えてくれていた人はいませんでしたか?
思い出してみて下さい。
いったい誰の姿や存在が目に浮かんできたでしょうか。
そして、その時の辛い体験があったことで、
あなたは、何か気がついたり得たりしたことはありませんでしたか?
その辛い体験から何かを学んだり、自分の人生の大きな転機の一つになっていたりはしませんか?
以前ご紹介した「レジリエンス・マッスルを鍛える方法」の「I can(私は~~できる)」は、
実はこのような形で導き出していきます。
自分の人生の棚卸しの一つとも言えるでしょう。
自分が乗り超えたことを、ゆっくりと思い出しながら書いていきます。
その時に、上述のように、支えてくれた人や環境、その体験によって学んだことなども、
併せてどんどん思いつくままに書いていきましょう。
そうしていく内に、自分が想像以上に沢山の出来事を乗り越えてこられたことに気がつかれることでしょう。
この気づきが、自己効力感(自分は~~できる)を高め、
困難な出来事を乗り越えるための自信を築いていくのです。
ぜひ一度、ゆっくりと時間をとって、取り組まれてみて下さい。
Presented By. Jメンタル五反田駅前クリニック(心療内科・漢方内科・精神科)