お悩みについて

よくあるお悩み

  • 不眠や疲労感
  • めまい、吐き気、頭痛、肩こり、発汗など
  • おっくうでやる気が出ない
  • 食欲がなかったり、過食になったりする
  • 急に動悸がしたり息苦しくなる
  • 人前で緊張しやすい
  • 些細なことでイライラしたり、集中できない
  • 些細なミスや物忘れが増えた
  • 生理前後のイライラや不安、うつ状態
  • 生理前後の不眠、めまい、むくみ、過食、頭痛
  • 突然悲しくなる
  • 対人関係の悩みが絶えない

各疾患とお悩み

気分障害

  • よく眠れない
  • 何度も目が覚めてしまう
  • ものごとに集中できない
  • 根気がなくなった
  • ささいな事でイライラしやすくなったり、涙もろくなったりする

うつ病に対して、「心の弱い人がかかる病気」と誤解している方はいませんか?

うつ病は「心の風邪」と呼ばれることもあるように、日本の全人口の6%の人に見られ、現代のようにストレスの多い社会では、誰がかかっても不思議ではありません。 うつ病にかかると、意欲や気力が衰えて、感情や興味が失われ、家事や仕事が手につかなくなってしまいます。 また、そんな自分に焦りや罪悪感を抱いてしまい、「いっそ消えていなくなってしまいたい」とまで、思うようになってしまうことさえあります。 うつ病の症状として、具体的には次のようなものが挙げられます。

  • 憂うつで元気が出ない
  • 物事に対して興味が持てない
  • あまり眠れない(または眠すぎる)
  • 疲れ易い
  • 強い焦燥感がある
  • 集中ができない
  • 自分は価値のない人間のように感じる
  • 死をたびたび考えてしまう

これらの項目のうち、「 憂うつで元気が出ない 」、または「 物事に対して興味が持てない 」を含む5つ以上が2週間以上続く場合には、うつ病が疑われます。 治療をしなければ1年以上続きますが、治療により3ヶ月ほどで多くの方は改善へと向かわれます。

上記のうつ病の症状を覚えておき、自分は勿論のこと、家族や同僚、そして親しい友人が、これらのうつ病のサインを示していないかを早い段階で発見することは、非常に重要なことです。

うつ病の初期症状として、夜中や朝方に目が覚める、なかなか寝付けない、眠れない日が続く、あるいは逆に、眠り過ぎてしまう……といった「 睡眠障害 」を示す方が多く、実際、うつ病の患者さまの9割以上の方が、何らかの睡眠障害に悩まされているというデータがあります。 よって、睡眠障害から、うつ病の早期発見へと繋がることも少なくはありません

この他にも、食欲が落ちる、体がだるい、疲れやすい、口が渇く、便秘、下痢、めまい、ふらつき、動悸、頭痛といった、いわゆる、自律神経失調症の症状を伴う方もいます。 そのため、体の病気を疑って、内科を受診するものの、何も原因が見つからずに、途方に暮れてしまう――という患者さまも多くいらっしゃるのです。

本当にうつ病であった場合、早期発見・早期治療が、うつ病の治療と回復にとって大切になってくることは、言うまでもありません。 しかし、こころや身体の専門家でないあなたが、上記の「うつ病のサイン」を覚えておくのは、そう簡単なことではないでしょう。

そこで、そんなあなたに、うつ病の症状の簡単な覚え方をお知らせします。
SEGIGAPS(シギキャップス)」――――この言葉を覚えるようにしてみては如何でしょうか? この中には、実はうつ病の症状を端的に表す、重要なキーワードが含まれているのです。

S leep (睡眠困難)
E nergy (元気げない)
G uilty feeling (申し訳ないと思う気持ち)
I nterest (興味喪失)
C oncentration (集中力欠如)
A ppetite (食欲不振)
P sychomotor retardation (精神の緩慢な動き)
S uicide thought (自殺念慮)

この中でも、一番注意しなくてはならないのが、「Suicide thought(自殺念慮)」です。
実際に、日本の自殺者の中で、「うつ病」に代表されるメンタルヘルスの問題が原因となっている人の数は、決して少なくはなく、年々増加傾向にあるという報告もあります。しかし、繰り返すようですが、うつ病は、きちんとした治療さえ行えば、治る病気です。地域差や病院(クリニック)による治療選択による誤差はありますが、「患者さまの約7割は回復し、そのうち再発をするのは10~20%である」という見解が、日本では最も一般的であると言えるでしょう。

 

社会不安障害

  • 落ち着きがなく、緊張感が強い
  • 疲れやすい
  • 集中力の低下

社会不安障害(Social Anxiety Disorder:SAD)は社交不安障害、 あるいは、社会(社交)恐怖とも呼ばれ、比較的少人数の集団内で、他の人々に注目されるという恐怖を中核とした社会的状況を避ける不安障害です。 主に10代半ばから20代前半で発症することが多いと言われています。

社会不安障害の人は、人前に出ると緊張のあまり、会話をしたり、一緒に食事を摂ったりすることが出来ません。
無理強いされたり、我慢をしてその場に居続けたりすると、動悸息切れ眩暈発汗全身の震えといった症状に襲われます。

この社会不安障害の有病率は、米国においては不安障害の中で最も多く、生涯有病率が13.3%であり、1年間での有病率も7.9%と報告されています。日本においては、社会不安障害の有病率に関する、信頼できる調査は未だ行われてはいないものの、米国における数値よりも更に多いだろうと推測されています。誰しも、初対面の人と会う時や、人前でスピーチをする時などには、大なり小なり緊張はするものです。 しかし、社会不安障害の人たちは、日常生活にも支障をきたす程の、極度の緊張と不安を感じてしまいます。

そして次第に、そういった社会場面を避けるようになり、場合によっては、出社や通学を止めて「ひきこもり」状態へと至ることもあります。

☆ 以下の項目が当てはまる場合には、社会不安障害(SAD)が疑われます。

よく知らない人たちの前で注目されたり、何かをしたりする状況について、
持続的で著しい恐怖を感じてしまう。
恐れている状況下では、殆ど必ず不安反応が起き、パニック発作になることもある。
その恐怖が、過剰または不合理であると自覚している。
恐れている状況は避けられているか、あるいは、強い不安を感じながら耐え忍ばれている。
症状のために、正常な毎日の生活習慣や職業(学業)上の機能、社会的活動が、障害されたり著しい苦痛を感じたりしている。

社会不安障害の下位分類の中には、「赤面恐怖」や、日本人に多いと言われる「対人恐怖」が含まれています。
社会不安障害と対人恐怖は、一見すると、非常によく似ているような印象を受けるかもしれません。しかし厳密に言うと、両者間には大きな相違があるのです。

対人恐怖とは?

社会不安障害の人々の主な訴えが、「相手が誰であれ、多くの人の前で話したり、食事をしたりすることが、緊張して辛い」というのに対し、対人恐怖の人々の主な訴えは、「少し知っているけれども深くは知らない」という曖昧な、特に1対1の人間関係に恐怖感を抱くという点が、この両者の一番の違いであると言えるでしょう。

「対人恐怖」という診断名は、世界的には存在せず、日本人に特有の疾病だと言っても過言ではありません。
日本人の場合は、一般に「対人関係の持ち方に対して甘えが強い」傾向があり、そのため、対人関係が確立しておらず、「甘えられるかどうか分からない」、自分を受け入れてくれるかどうか、はっきりとしない相手に対し、酷く緊張をしてしまい、対人恐怖になりやすいと言われています。

だからこそ、前述のように、「少しは知っているが、深くは知らない」といった、曖昧な対人関係にある相手に対して、過緊張や恐怖を感じてしまうのです。「人と付き合うのが怖い」という心の根底には、「人に嫌われたくない」、「人に良く思われたい」といった無意識的な思いが影響している場合も、少なくはありません。

人がこのような思いを抱くことは、決して不思議なことではありませんし、日本には、このような心性を持っている人々が多く存在していることでしょう。
そのような人々にとっては、中々難しく、かつ勇気のいることかもしれませんが、「人が自分のことをどう見ようが、自分は自分らしく、マイペースで生きていくんだ!」と思い切ってしまうことが、対人恐怖の克服には、大切なことなのかもしれません。

その他のSAD

上記の「対人恐怖」の他に、次のような症状も社会不安障害(SAD)の一種と言われています。それが、スピーチ恐怖視線恐怖赤面恐怖発汗恐怖外食(会食)恐怖書痙、振戦恐怖腹鳴恐怖電話恐怖排尿恐怖、と言われる症状です。

これらの症状について、皆さんの中には、初めて聞く方も多いかと思いますので、その特徴を、一つひとつ簡単に述べていきたいと思います。

  • スピーチ恐怖
    人前で発表やスピーチをすることに対して、緊張や不安を感じたり、息苦しさや震えなど、 身体症状が出たりしてしまいます。
  • 視線恐怖
    人と目を合わせることが怖く、「見られている感じ」が常にしてしまいます。
  • 赤面恐怖
    実際に赤面をしてしまったり、「赤面するかもしれない」という恐怖や不安を抱いてしまいます。
  • 外食恐怖
    食べている姿を人に見られることに、緊張や不安を感じてしまいます。他にも、緊張のあまり、 食事が喉を通らない、食事の音が気になる、時には、「美味しく食べないといけない」という強迫観念に駆られてしまうことすらあります。
  • 書痙
    結婚式やお葬式の受付や、ホテルのチェックイン時など、人に見られていると文字を書く手が、極度に震えてしまいます。
  • 振戦恐怖
    人に見られていると手が震えてしまい、コーヒーやお茶を出す時などに、緊張や焦りを感じてしまいます。
  • 腹鳴恐怖
    人前でお腹が鳴ることに対して、極度の緊張や不安を感じてしまいます。そのことが気になるあまり、他のことに集中できなくなったり、講演会やコンサート会場に行けなくなってしまったりもします。
  • 電話恐怖
    電話に出ると声が震えてしまいます。他にも、電話のベルが鳴っただけで、不安や緊張を感じてしまったり、電話中に「周囲に話を聞かれているのではないか」と思い、話に集中できなかったりします。
  • 排尿恐怖
    男性の方特有で、横に人がいると小用ができなかったり、女性の方でも、トイレに人が並んでいると、排尿に対し、極度に焦りを感じたりしてしまいます。

上記のような不安(恐怖)は、軽いものであれば、一度は誰しも経験したことでしょう。
しかし、その不安により、生活や仕事といった日常生活に支障をきたす程度にまでなると、それはご本人にとって、大変つらいことだと言わざるを得ません。

これらの症状は、薬剤や心理療法により治療可能なものであるということを、皆さんには今一度、知っていて頂きたいと思います。

全般性不安障害

全般性不安障害(generalized anxiety disorder;GAD)は、昔は、「不安神経症」と呼ばれていた、様々な出来事や活動に対する、過剰な心配と不安を特徴とする病気です。

その症状が6ヶ月以上続き、本人や周囲がその不安を抑えようとしても、解消することが出来ません。過剰な心配と不安が、半年の間に、起こる日の方が起きない日より多く、 少なくとも症状が1ヶ月は続きます。この過度な漠然とした不安が、身体の運動系の緊張、自律神経系の過活動、過度の警戒心などを引き起こしてしまうため、普通の日常生活をおくるのにも困難が生じてしまいます。

身体の運動系の緊張は、手足の震え筋緊張性頭痛慢性的な疲れとして、自律神経系の過活動は、息切れ息苦しさ動悸発汗めまい頻尿吐き気消化器系の異常として、 過度の警戒心は、落ち着かなさ焦燥感不眠集中力の低下、といった症状として現れます。

原因は、職場や家庭内夫婦間の問題に起因することが多いと言われています。
このように、生活上のストレスが大きく関係している病気ですが、そのストレスにうまく対処していけば、治りは良く、一般的には、治療開始から約6ヶ月以内に改善に向かうケースが多いと言われています。

以下の項目が当てはまる場合には、全般性不安障害(GAD)が疑われます。

先述のように、この病気には、生活上のストレスが大きく関与していることが多いので、問題となっているストレスへの適切な対応が、予後を大きく左右します。
慢性的な症状なだけに、発症の原因、つまり「何が不安やストレスとなっているのか」が、患者さまご本人にも、ご家族にも分かりにくくなってしまっていることがあります。ですので、出来るだけ早く専門医にかかり、病気の根本的な原因を見つけ出し、対応策を考えることが大切になってきます。

繰り返しになりますが、この病気は決して治りは悪くありません。焦らず、じっくりと、専門医と一緒に取り組んでいきましょう。投薬やカウンセリングといった治療に加えて、患者さまがご自身の生活の中に、趣味や楽しみリラックスの仕方などを、見つけ出していくことも大切です。

また、この病気になられた患者さまの大半は、 「物心ついた頃からずっと心配性でした」と言われる方が多く、元来の性格的な要素が影響していることも間々あります。 そのため、患者さまは、治療体験をきっかけに、ご自身に徐々に自信をつけていかれる作業を行なうことも、非常に効果的であると言えるでしょう。

パニック障害

  • 原因不明の動悸や息苦しさに繰り返しおそわれてしまう
  • 車や電車や飛行機に乗れない

パニック障害とは、「パニック発作」「予期不安」を主な症状とする、誰にでもかかる可能性のある病気です。 そして、発作を恐れるあまりに、人ごみを避けたり、一人で外出できなかったりといった「広場恐怖」や、うつ状態を併発することもあります。

パニック発作」とは、「思いがけない時に突然生じる、動悸や息切れ、強い不安を伴う発作」を言います。パニック発作は、パニック障害の中心となる症状です。

突然、激しい不安とともに、動悸や息切れ、呼吸困難、発汗、めまい、吐き気といった、様々な身体の症状が、何回も繰り返し起こります。発作が生じると、「このまま死んでしまうのではないか」という程の苦しみと不安に襲われ、個人差はありますが、大抵は10分以内にピークに達し、5~20分ほど続きます。

このように、しばらくすると治まりますので、もし、発作が起きて、病院に緊急搬送されたとしても、病院に到着する頃には症状が軽くなっており、心電図や胸部のレントゲンをとっても何の異常も見つからない…、というケースが間々あります。

次の 13 項目のうち、4つ以上が同時に起こった時 、「パニック発作」である可能性が考えられます。

1 動機、心気亢進。
2 発汗。特に、手に汗をかくことが多い。
3 身体の震え。特に、手の震えが一番多い。
4 息切れ、息苦しさ。
5 窒息しそうな感覚。
6 胸の痛み、または、胸部の不快感。
7 吐き気、または、腹部の不快感。
8 めまい、または、気が遠くなる感じ。
9 「自分手足が自分のもののように感じられない」離人症上。
10「このまま気が狂うのではないか」という恐怖感。
11「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖感。
12 皮膚の異常感覚。
13 身体全体の皮膚が冷たいか、または、熱くなる感じ。

予期不安」とは、「また同じような症状(発作)が起きるのではないか」といったような、パニック発作が再び生じることに対する強い不安のことを言います。

パニック発作を繰り返しているうちに、予期不安を常に感じるようになります。そして、この予期不安により、毎日の生活に大きな妨げが生じてくることもあるのです。

広場恐怖」というのは、「簡単に逃げられない場所」にいると、激しい恐怖に襲われるというものです。「簡単に逃げられない場所」として認識されやすいのは、人混みや狭い場所であり、混雑した駅、電車やバス、飛行機の中、エレベーターの中、地下鉄、会議、高速道路の運転が典型的です。
一度パニック発作を経験すると、以前に発作を起こした状況や場所が怖くなり、そのような事態になることを避けるようになります(回避行動)。

重篤な場合には、一人での外出や、一人で自宅に留まることすら出来なくなるほど、日常生活に重大な支障をもたらしてしまうこともあるのです。

パニック障害は、予期不安や広場恐怖によるストレスや、疾患の遷延化によって、うつ状態に見舞われる方も少なくはありません( 二次的うつ )。このように、うつ病との親和性の高さから、うつ病を合併症として引き起こしてしまう割合は高いと言えるでしょう。

パニック障害は、大体においては、ちょっとしたきっかけで起こることも多く、原因となっているストレスに気がつかないまま、発症している例も見られます。
はっきりとわからないままに放っておいてしまうのではなく、慢性化させてしまう前に、早めにきちんと受診することが大切です。

認知症

  • 最近物忘れがひどいと感じる
認知症の種類

日本は高齢化社会と言われて久しいですが、その分老年期の病気についても心配なことがたくさん出てきます。認知症もその一つです。認知症とは、記憶や知能 をはじめとする認知機能が後天的に障害されていく病気です。認知症にはいくつか種類があり、よく見られる順にアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レ ビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。それぞれについて、少し詳しく見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症初期の中には、前駆期があると言われています。前駆期には、「言いたい言葉がなかなか出てこない」といった記憶 障害や「何だかやる気が出ない」といったうつにも似た症状が出ると言われています。こうした記憶を中心とした症状がゆるやかに進行してゆくことで、日常生 活に支障をきたしてゆきます。アルツハイマー型認知症の症状として、以下のものが挙げられます。

・新しいことを覚えられなくなってきた
・以前覚えていたことを思い出せない
・言いたい言葉が出てこない
・スムーズだった動作がうまくいかない
・人の顔や知っていたはずの物を忘れる
・計画を立てたり順序立てたり、物事を抽象化したりすることができなくなった

脳血管性認知症

症状は、アルツハイマー型認知症とよく似ており記憶障害が中心となりますが、アルツハイマー型認知症の発症や症状の進行がゆるやかであることに比べ て、脳血管性認知症の進行は階段に例えられるように、段階的に進行していくと言われています。そして、脳血管性認知症には、その原因となる脳血管性の疾患 (脳梗塞や脳出血など)があります。
他にも、レビー小体型認知症では記憶の障害よりも幻覚や視覚認知に障害をきたすことが目立つ、前頭側頭型認知症では繰り返し同じ場所を徘徊したり反社会的行動(万引きや高速道路を逆走するなど)が見られたりと、症状も少し変わってきます。

せん妄との誤解に注意

認知症に似た症状を呈するのが、せん妄です。せん妄は軽度の意識障害に幻視や幻聴、興奮状態を伴う症状のことを言います。老年期には、引っ越しや入院など わずかな環境の変化で一時的にせん妄の状態になることがあり、認知症と誤解されやすくなっています。老年期では特に夜間せん妄が良く見られますが、せん妄 の場合、治療によって一過性の症状は治まります。

認知症の治療

認知症の治療としては、薬物療法が中心になります。早期治療によって、認知症の進行はかなり遅らせることが出来ます。近年、認知症に症状が進行する 前段階として軽度認知機能障害(mild cognitive impairment;MCI)も注目されています。

MCIの特徴としては

  1. 物忘れの自覚
  2. 同年齢に比べて記憶力が低下している
  3. 日常生活に大きな問題はない
  4. 全般的な認知機能に問題はない
  5. 認知症ではない などが挙げられます。

MCIの時点でご本人や家族など周囲の人が気付くことが出来れば、早期治療にもスムーズに入ることができます。老年期を出来るだけ健康に過ごすためにも、早期発見・早期治療が肝心になりますね。

月経前症候群(PMS)

月経前症候群(premenstrual syndrome;PMS)は、月経前緊張症(premenstrual tension)とも呼ばれています。
月経前の3~14日間、つまり、黄体期の間、症状は継続し、月経の開始と共に、その症状は軽減、ないし、消失するものを呼びます。

原因は、黄体ホルモンの分泌の影響による所が大きいようです。周期的に出現する不快な症状により、日常生活に支障が出てくることもあり、女性にとっては大きな問題であると言えるでしょう。
ある調査では、月経のある女性の70%に何らかの症状が見られ、5~40%は症状が強く、日常生活にも影響が出ていると報告されています。そして、PMSの診断には、症状、周期性、日常生活における障害の程度等を、少なくとも2周期に渡り観察を行ない、鑑別をすることが望まれます。

月経前症候群は、心と身体の両面に症状が現れてきます。
身体症状の出現の方が多いですが、辛いのは精神症状であり、影響はこちらの方が大きいと言えます。
精神症状としては、抑うつ気分、憂うつ感、抑制しがたい怒りの感情、イライラ、不安感、混乱した気分、引きこもり等が現れます。
身体症状としては、頭痛、むくみ(浮腫)、便秘、嘔気、下腹痛、腹部膨満感、乳房痛、不眠等が現れます。
また、月経前症候群(PMS)の中でも、特に症状が激しいものは、月経前気分不快障害(premenstrual dysphonic disorder:PMDD)である可能性も考えられます。

PMSの諸症状
抑うつ・憂うつ感、不安、イライラ・怒りの気分、混乱、引きこもりたい、頭痛、むくみ、便秘、吐き気、腹痛、眠れない

月経前症候群(PMS)の治療とは・・・?

月経前症候群(PMS)の治療法には、大きく2種類があります。
ひとつは、心理療法に代表される「非薬物療法」であり、もう一つは「薬物療法」です。

非薬物療法としては、症状の発症の理解といった「心理教育」、食事や運動等の生活習慣の改善、呼吸法等に代表される「リラクゼーション法」の導入、そして心理療法といったものが存在し、PMSの症状がそれほど重くない方には、かなり効果的であると言われています。

薬物療法としては、漢方薬向精神病薬、SSRI等の薬物の有効性が認められており、 PMSの症状の重い方には、薬物療法の方がより効果的であると思われます。

またPMSは、東洋医学的には、血の巡りが悪い「お血」という状態と診断され、 漢方薬としては「駆お血剤」が処方されることが多くなっています。 月経とそれに伴う身体的・精神的苦痛は、女性は誰しも、程度の差こそあれ、感じているでしょう。
しかし、周期的に出現する不快な症状により、日常生活が障害され、 苦痛のために出社が出来ない、買い物に出かけることも出来ないというように、 社会的適応に際して問題が出てくるようであるならば、もしかすると、貴女は、月経前症候群(PMS)であるのかもしれません。
上記の内容に、お心当たりがある方は一度、心療内科を受診してみては如何でしょうか。

更年期障害

  • 閉経前後の原因のはっきりしないほてり、のぼせ、発汗、不快感

更年期」とは、生殖期から生殖不能期への移行期で、閉経を挟んだ前後各5年の10年間位を指します。

閉経は、一般的には更年期に起こる最後の月経を言い、12ヶ月以上の無月経により、それを判断します。 女性ホルモンは、45歳~49歳にかけて特に減ってくると言われており、 我が国では、約50%以上の女性が閉経を迎える年齢は、約51歳だと言われています。 すべての更年期女性が「更年期障害」になるわけではありません。

もし、何らかの症状があったとしても、それが軽度であり、日常生活に支障がなければ問題はなく、実際に治療を必要とする(医師より「更年期障害」の診断を受ける)方は、全体の約20%程度です。 「更年期障害」とは、更年期に現れる様々な症状が、日常生活に支障をきたすような場合にそう呼ばれます。

更年期障害の主な原因は、卵巣機能の低下ですが、 これに加齢に伴う身体的変化、心理的な要因、社会的な環境要因などが複合的に影響することで、諸症状が発症すると言われています。 加齢によるホルモンバランスの乱れは、脳の中心的役割を担っている視床下部にも影響を及ぼし、体内リズムの変調の原因となるとともに、心身ともに様々な症状や反応が現れます。

また、心理社会的な面においては、嫁姑の問題、子どもの結婚問題、生活環境(家庭や職場)のストレス、個人の性格(真面目、几帳面、責任感がある等)も、影響を与えていると言われています。

更年期障害の代表的な症状として、のぼせ・発汗(いわゆる、ホットフラッシュ)などを中心とした自律神経失調症のような症状抑うつ感や不安感、情緒の不安定やイライラ、意欲の低下といった精神症状、といったものが挙げられます。
しかし、更年期障害の症状は、「自覚症状」が中心となるため、 患者さま個々人により、症状の出方が異なり、 また、症状が一定ではなく、次々と違った不調として現れることもあります。 そのため、その辛さは他の人には理解してもらい辛く、 一人で悩みを抱えてしまっていらっしゃる方も少なくはありません。

更年期障害で起こり得る諸症状として・・・
頭痛、めまい、耳鳴り、物忘れ、憂うつ感、判断力・集中力の低下、不眠、不安感、倦怠感、しびれ、かゆみ、知覚過敏、知覚鈍麻、肩こり、腰痛、関節痛、背筋痛、筋肉痛、のぼせ、ほてり、冷え、動悸、息切れ、手足の冷え、皮膚や粘膜の乾燥、湿疹、発汗、ドライアイ、食欲不振、吐き気、便秘、下痢、腹部膨満感、咽喉のつかえ、月経異常、頻尿、残尿感、性器下垂感など

症状が軽症である場合は、食生活の改善や、ストレスの解消法の工夫など を心掛けることで症状が緩和されることも十分に起こり得ます。
特に、ビタミンEはホルモンバランスを整える作用がありますので、 食餌療法において十分に摂取することを心掛けましょう。

病院における治療としては、患者さまの症状に合わせて、 ホルモン剤、漢方薬、抗うつ薬、自律神経調整剤、ビタミン剤等を用いた薬物療法のほか、心理的、あるいは、社会的な強いストレスを抱えていらっしゃる方には、 カウンセリングに代表される心理療法が効果的だと言われています。

更年期障害はこれまで、閉経を迎えた女性が、 ホルモンバランスの変化によって起こる、心身両面の不調を指してきました。 しかし、近年では、20~30歳代の女性でも、無理なダイエットや過度のストレスにより、 更年期障害の症状が起こることが知られており、「若年性更年期障害」と呼ばれています。
また、男性にも更年期障害(「男性更年期障害」)があることも知られてきています。

職場の悩み

バブル崩壊以降、日本の仕事の在り方は大きな変革を迎えました。
それまで、一旦入社さえしてしまえば、定年まで安心できる終身雇用神話は崩れ実績を上げられない場合はリストラも余儀なくされる「成果主義」が主流となってきました。
現代の仕事にまつわる悩みは、大きく3つあると言われています。

それは、「仕事の質」「仕事の量」「仕事にまつわる対人関係」です。

「仕事の質」に関する悩みとは、仕事の「内容そのもの」についての悩みです。 例えば仕事の職種が自分の適性と合わない、本来望んでいた職務と異なる、仕事の内容そのものに遣り甲斐が感じられない…。
そういった悩みが挙げられるでしょう。

「仕事の量」に関する悩みとは、与えられる仕事の量が、自分のキャパシティーを超えた時に起こります。

例えば、人員削減により仕事の量が倍増した、繁忙期で毎日残業が続く、休日も家で仕事をしなくてはならない…。
そういった悩みが挙げられます。

「仕事にまつわる対人関係」とは、まずは自身の職場内への不適応や違和感、居心地の悪さ、特定の人間(上司・同僚・部下)に対しての苦手意識。
さらには、顧客先との対応、クレーム処理など、例を挙げればきりがありません。

これらは、一つ抱えていても、大きな悩みの種となるでしょうし、時としては複数のものが同時に起こることで、自分自身ではその悩みに太刀打ちできなくなってしまうこともあります。
そして、自分でその悩みに対処できなくなってしまった時に、心身のいずれかに何かしらの「症状」が出てきます。
これはあなたの心や身体が
「これ以上はもうできない!もう限界なんだよ。」
という警告をあなたに伝えているのです。

この症状という心身のサインにどうか耳を傾けてあげて下さい。
心身のサインは、どこに出てくるかは、その人その人の体質や傾向によります。
激しいお腹の痛みとして現れる方もいれば、眠れない、食べられないといった症状が出る方もいるでしょう。
また、不安感、イライラ感、焦燥感、鬱々とした気持ちといった、感情面に大きく症状が表れる人もいます。

症状に少しでも早く気がつくこと。
症状の早期発見・早期治療が、解決へ一番の早道です。
自分では気がつかなくても、周囲の方が「最近いつもと違うんじゃない?」と指摘してくれることもあるかと思います。
「社会人は多かれ少なかれ、みんな辛いんだ」と思って働いているあなた。
そんなことはありません。
仕事は本来、自分の力を世の中に発信し、フィードバックを受けるという、自分の可能性を発掘する無限の宝庫なのです。
最近そのことを置き去りにしてきてはいませんか?

家庭の悩み

仕事の悩みだけでなく、御家族内の悩みというものも、時に非常に深刻なものとなり得ます。
家族の悩みと言っても、一つとして同じものはありません。
それは家族の数だけ、十人十色で存在すると言っても過言ではないでしょう。

かつては、家族の悩みというものは、地域の共同体でもって支え、援助し、時に介入、解決をしていくものでした。
しかし今日、核家族化、個人情報の問題、地域社会共同体の消失といったことにより、家族の問題はその当事者のみが抱え込まざるを得ない状況になってしまいました。
都会では、マンションの隣室にどんな家族が住んでいるのか分からない、ということが珍しくはなくなってきています。

また、家族の悩みを外に出す(相談する)ことは家の恥である、という日本独自の考え方も影響し、家族の問題に自ら蓋をしてしまう、目を背けてしまう人も少なくはないでしょう。

家族の悩みとして、お子様に関する悩み、夫婦に関する悩み、介護に関する悩みといったものがあります。
お子様に関するお悩みとしてよく挙げられますのが、お子様の引きこもり、不登校、ニート化、家庭内暴力、非行、リストカットといったものがあります。
これらの背景には、時にお子様に治療やカウンセリングが必要な場合もあり、そういった際には親御さんがパイプ役になってあげることも有効です。
夫婦に関する悩みの中には、夫婦関係のこじれや修復といったものも挙げられるでしょう。
そして、介護に関する悩みの中には、認知症の親御さんへの対応の仕方についての悩みであったり、ワークライフバランスの問題であったりするかと思います。

家族の問題を相談することは、決して恥ずかしいことではありません。 むしろかつて昔は、地域ぐるみで解決をしてきたほどです。
そして不思議なことに、御家族の問題は、早ければ早い程、解決に掛かる時間も短くなると言われています。
気がつかないうちに、一体何から手を付けたらよいのか分からない、という状態になる前に、ぜひご相談にいらっしゃられて下さい。
きっと、解決への糸口、一筋の光が見つかるはずです。

冷え性

体温を測ってみても、特別に低いわけではなく、 血液や内臓を調べても異常は見当たらない。 それにも関わらず、辛い冷えの症状がある……。
このように「冷え症」は、とらえどころのない病気です。

成人女性の2人に1人は、冷え症で悩んでいるというデータがある程、ポピュラーな病気であるにも関わらず、西洋医学には、冷え症についての定義がないばかりか、そもそも「冷え症」という病名すらないのです。
西洋医学で、敢えて言うならば、喫煙や膠原病の症状としての「レイノー症状」の冷えが有名です。

西洋医学において「冷え」とは、末梢の血管が収縮して、皮膚にくる血液が不足している状態と考えます。
これが高じて、手足や腰など、身体の特定の部分が冷たく不快に感じられる状況が6ヶ月以上続くと「冷え性」とされます。
病気ではないので、「冷え症」ではなく「冷え性」であり、 血行が悪い体質、あるいは老化や更年期に伴って出てくる症状と考えられています。
西洋医学の分野では、治療法も進んでいるとは言い難く、血行改善のためのビタミンE剤など処方される程度です。
悩んでいる患者さまご本人も、体質だからと諦めてしまうことも多いようです。

一方、東洋医学では「すべての病は身体の冷えた部分から入り込む」と考えます。
つまり冷えは、身体の不調を知らせるシグナルであり、冷えが身体に溜まると、病的変化を起こして「冷え症」になると見なします。
冷えは万病のもと」とも言われるくらい、実に様々な症状を引き起こします。
頭痛立ちくらみ眩暈慢性疲労アレルギー性疾患手足の冷えやほてり便秘・下痢頻尿月経不順月経痛呼吸器疾患のぼせ不眠憂うつ感など、冷えが原因で生じる場合が多々あります。

このように、冷えを病気の入り口と見れば、体質だからと諦めて、放置することはできません。
東洋医学では、漢方薬など、冷え症の治療法が発達してきました。
また、身体を温めるための生活のノウハウも豊富に培われてきました。
このように、冷え症は、東洋医学が最も得意とする分野と言えるでしょう

不眠

不眠(insomnia)とは、ベッドに入っても中々寝付けなかったり、夜中や早朝に目が覚めたりすることにより十分な睡眠が得られず、日中の生活や仕事に支障をきたすことを指します。

不眠に悩む人々の数は、現代社会では極めて多く、 日本人成人の約4人に1人が、不眠に悩まされていると推定されています。 不眠症は、加齢とともに増加傾向にあり、そして、どの年齢層においても、男性よりも女性に多いということが言われています。

ひと口に「不眠」といっても、その原因や背景は様々です。 しかし中でも、「眠れない」という自覚自体がストレスとなり、そのストレスが緊張状態を誘発し、さらに眠りにくい状態を引き起こしている、ということが言われています【下図】

不眠の原因には、様々なものが考えられます
それらを「5つのP」、即ち、Physical(身体的)Physiological(生理的)Psychological(心理的)Psychiatric(精神疾患関連)Pharmacologic(薬剤性)にまとめることが出来ます。

  • 身体的要因(Physical)による不眠
    身体疾患や障害によって引き起こされる身体的苦痛(痛み、痒み、咳、呼吸困難、悪心、頻尿など)による不眠を指します。
  • 生理的要因(Physiological)による不眠
    騒音、眩しい光、不適切な室温や寝具、不適切な睡眠衛生、時差症候群(時差ぼけ)、生活リズムや生活習慣の変化などによってもたらされる不眠です。
  • 心理的要因(Psychological)による不眠
    急性あるいは慢性のストレスや喪失体験、心的外傷体験によってもたらされる不眠です。
  • 精神疾患関連(Psychiatric)の不眠
    すべての精神病と、不安障害をはじめとする神経症に関連した不眠です。特に、うつ病と不安障害が、不眠の訴えの背後にあることが多いと言えるでしょう。
  • 薬剤性(Pharmacologic)の不眠
    鎮咳剤、インターフェロン、ステロイドなどの薬剤による不眠、アルコールやカフェイン、煙草等の嗜好品の常用による不眠などが含まれます。

また、不眠はその症状によって、下記の4つに分類されています。

入眠障害 寝つきが悪いことを指します。特に、精神生理的な不眠(不眠を気にすることで、却って眠れなくなってしまうもの)による場合が多いです。
中途覚醒 夜中に2回以上、目が覚めてしまいます。加齢とともに。夜中に目が覚めやすくなる傾向が増大すると言われています。
早朝覚醒 朝早く目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまいます。高齢者に多く見られます。また、うつ病の特徴でもあります。
熟眠障害 十分な睡眠時間を確保したのに、ぐっすりと眠ったという感じが得られない場合、あるいは眠りが浅い場合を指します。

不眠の治療法としては、まずは睡眠に関係している生活習慣や睡眠環境の改善を行なうことが先決です。
それでも不眠が治らない場合に、不眠の分類に従った薬物療法やカウンセリングなどを実施することで、不眠の改善に取り組んでいくことになります。

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