『ひきこもり』-家族は「待てばいいの?」「押せばいいの?」‐その⑤【JR五反田駅西口出てすぐの心療内科・精神科 Jメンタル五反田駅前クリニック】
2019.07.30更新
前回に引き続き「押す時期」についてお話します。
いわゆるひきこもり状態の方がいらっしゃるご家族の相談を伺っている際に、かなりの頻度で、
「本人がその気にならなければ仕方がない。本人が動き出すまで様子を見ようと思うのですが」というご意見を伺います。
ご意見の通り、ご本人が自ら「動き出そう」と決意し、動き出されることが理想的な形であると思います。
しかし、(あくまでもこれまで色々な方とお会いしてきた経験からですが)しばらくの間ひきこもり状態であった方が、
自発的に動こうと考えられ、実際に行動に移されることは現実問題として難しく、『ほぼ無い』と言えます。
なぜなら、一定の期間、ご家族以外とほとんど接してこなかった方にとって、
見知らぬ他人に接触するのは、他の人が考えるよりずっと高いハードルになっていることが多く、
ご本人だけで取り組むには困難過ぎる課題だからです。
ご本人が外に繋がるためには、ご家族を中心とした誰かの協力が不可欠なのです。
「様子を見ている」だけでは状況は変わりません。
ご家族が、ご本人と社会を再びつなぐ最初の橋になっていただければいいなと思います。まずは第三者に相談されてみませんか。
Presented by.Jメンタル五反田駅前クリニック(心療内科・精神科・漢方内科)
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