仕事の質的変化に伴ううつ症状~「昇進うつ病」と「上昇停止症候群」~
2013.03.30更新
このところ東京では、花冷えの日々が続いています。
桜の花がもう暫く楽しめるという嬉しさもありますが、毎日の気温の変化に対応していくのも中々大変ですよね,,,
前回、仕事の質的変化によるストレスに関するお話をさせて頂きました。
今回は、仕事の質的変化によって引き起こされ得る“うつ症状”について書かせて頂きます。
例えば、「昇進うつ病」と呼ばれるものがあります。
これは、本来ならば喜んでよいはずの昇進がきっかけでうつ状態に陥ってしまう病気です。
周囲の期待からくるプレッシャー、あるいは、昇進に伴う責任感から生じる不安等がストレスとなり、
身体に様々な不調が現われてきます。
またこれとは逆に、「上昇停止症候群」と呼ばれる、うつ的症状も存在しています。
「上昇停止症候群」とは、仕事や出世を生き甲斐に頑張っている方が、
何等かの理由で出世コースから外れた時、陥りやすいと言われています。
人一倍の挫折感を感じてしまい、これまでの意欲を失ってしまい、
極度の無力感や、時として、うつ状態に襲われてしまいます。
昇進うつ病、上昇停止症候群、まるで真逆にあるようにも感じられるこの疾病ですが、
双方とも、仕事の質的変化が引き起こし得る、
そして誰がなってもおかしくはない症状だと言えるでしょう。
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