クリニックブログ

2023.04.23更新

当院では、ストレス関連疾患やうつ病などで会社を休職している方が、

職場復帰と再休職予防を目指すプログラムを行っています。
今日はリワークプログラムについてお話をいたします。

 

まず、どのようなタイミングで職場復帰をされるかは、休職をされているどの方にとって非常に重要な問題です。

 

主治医の指示に従い、じっくりと病気療養をし、その後、職場復帰に関しての専門的な知識を持つスタッフのもとで、徐々に職場復帰のためのトレーニングを行い、職場復帰を果たすことが理想的です。
そして、職場復帰後も再発に注意しながら、少しずつ本来の業務に復帰をしていくことが、理想的な職場復帰であると言えるでしょう。

 

わかりやすく職場復帰の4つのステージを紹介します。

 

① 要治療期
治療を開始したばかりで、気分の落ち込みも著しい時期です。
睡眠リズムも安定せず、不眠や昼夜逆転等が起こり易いのが特徴です。自律神経失調症と呼ばれる、頭痛やめまい、倦怠感等の身体的な症状を伴うこともよくあります。この時期に職場復帰を考えることは時期尚早で、まずはじっくりと主治医の指示に従い、自宅療養や必要な場合は薬物療養を行う必要があります。

 

② リハビリ期
少しずつ症状が抜け始め、意欲や憂うつな気分が回復してきます。
今までは考えることすら面倒だった職場のことを意識することも出てくるかもしれません。「あの仕事はどうなっているのかな」「残された職場の仲間は大変な思いをしているのだろうな」等の不安を感じる方も増えます。また、ずっと家にいると、罪悪感にかられ、「早く職場復帰をしなければ」と焦り始めるのがこの時期の特徴です。

 

③ 職場環境調整期
睡眠覚醒のリズムも整い、まだ気分の波はあるものの、気分良く過ごすことの出来る日が増えてきます。
職場復帰の意欲も高まり、主治医も「そろそろ職場復帰が可能」と診断する時期です。この段階まで来ると、職場の上司や、人事・労務担当者に職場復帰可能の診断書を提出し、職場復帰の日取りや、復帰後のスケジュール等を調整します。ここで会社の協力も得ながら、どのような職場復帰支援プランを練ることが出来るのかが、再発予防の重要な分岐点となります。

 

④ 職場復帰後・再発予防期
職場復帰を果たし、少しずつ仕事量が増加します。この期間は一般的には、半年~1年程度と考えられていますが、再発を繰り返している場合には、これよりもさらに長く考えておく必要があります。
職場復帰当初は、軽減勤務・時短勤務等が可能な職場もありますが、フルタイム勤務以外の勤務形態が許されない職場もあり、制度によって大きく異なります。
ただし、残業時間の制限などの過重労働を防止するための配慮は、ほとんどの職場で受けることが出来るので、この時期を慎重に乗り切ることで、完全な調子の回復が見えてきます。

 

これが4つのステージです。
多くの方は②リハビリ期からリワークプログラムに参加し、復職を目指します。
そのため、まずは自分が現在、どのステージにいるのかを客観的に認識することが大事になりますので、主治医とよく相談していただきたいと思います。

 

当院のリワークプログラムでは、復職時期についても、回復状況や休職期限、ご本人の希望、会社の考えなどを総合的に考慮し、臨床心理士を中心としたスタッフでサポートしております。

休職中は不安が多いことと思いますので、当院のリワークプログラムに興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

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