10月に入りました。いよいよ秋も本番ですね。
昨日、全都道府県で緊急事態宣言が解除されました。
しかし、新規陽性者数は減っている一方で、コロナ後遺症に多くの方が苦しんでいらっしゃることが明らかになりました。
今回はコロナ後遺症に関してです。
新型コロナウィルスの後遺症には、倦怠感、嗅覚や味覚障害、脱毛などが代表的なものとしてあげられます。
しかし、オックスフォード大学の精神科医などの研究では、
感染症回復後にうつ病や不安障害などの精神疾患を発症される方も少なくなかったとのことです。
コロナ後遺症に関しては医療現場も手探りであり、特効薬がないこと、エビデンスの確立された治療法がないことなどもあり、
多くの方が「自分はどうなってしまうのか」「一生このままなんじゃないか」と先行きの見えない不安に苦しまれていることは想像に難くありません。
また、藁をもすがる想いで医療機関に頼ったり、周りの人に状況を説明してもちゃんと理解してもらえなかったという方もいらっしゃると思います。
そのため、不安や悲しみに対する精神的ケアも非常に重要になってきます。
「苦しみはすぐにはなくならないけれど、自分の苦しみを我がことのように知ってくれる人がいる」
こう感じられるだけで、ある程度楽になることもあるのではないでしょうか。
倦怠感が強く、医療機関で診療を受けることが難しい方もいらっしゃると思います。
周りの方には「自分が同じ後遺症になってしまったら…」と想像して頂き、
是非苦しまれている方の声に耳を傾け、共感して寄り添って頂けたらと思います。
また、現在では来院しにくい方のために、オンライン診療やオンラインカウンセリングもあります。
一刻も早く、後遺症で苦しまれている方の苦しみが和らぐことを願っております。