クリニックブログ

2024.05.15更新

心と体は密な関わりがあるため、極度の緊張や不安が強いと、身体的な症状が現れることが多くあります。

今回は割りと軽い症状として捉えられることの多い、プレッシャーと身体反応の関係について考えてみましょう。

        

イップス
極度の緊張やプレッシャーによって、一時的に起こる運動障害すなわち、パフォーマンス恐怖症のことです。中にはジストニアという病気が含まれていることがありますが、ここでは心理的プレッシャーによって起きるものとして、運動選手が「どうしても得点を取らなければ、どうしてもこれを入れなければ」というプレッシャーから筋肉が硬直して動かなくなってしまう状態について検討します。

最初にこの言葉を使ったのは、ゴルフ選手のトミー・アーマといわれており、この症状によって引退を余儀なくされたといわれています。

それまでスムーズにパッティングをしていたゴルファーがある日突然緊張のあまり、カップのはるか手前のところで止まるようなパットやカップをはるかにオーバーするようなパットを打ってしまうようになり、この病気にイップス(YIPS,うめき病、yipeは感嘆詞で「ひゃあ」「きゃあ」「うわっ」といった意味)と名付けました。

ベテランの方のほうがなりやすいといわれており、脳の加齢などの影響もあるようですが、現役の野球選手、中高生の部活動なでも時々見られるもののようです。

スポーツ選手に限らず、仕事上のトラブルの経験があまりにしんどい場合、営業のプレッシャーがあまりに強い場合なども同じような解釈で状態を説明することが出来ます。

 



イップスの背景にあると考えられているもの・・・
脳の加齢なども当然関係はありますが、性格傾向と考えられるものについて挙げてみます。
完全支配欲、目標設定が高すぎる、完璧主義「こうでなければならない」思考が強い
NP、ACが高く、人に流されやすい、自己否定が強く出ると恐れやすい
強い選手ほどプレッシャーが高い場合が多く、優しすぎてしまうとプレッシャーに弱い。またAC傾向が高いとそのスポーツをやめてしまったり、引きこもってしまったりしやすい
・好きだからやる、おもしろいからやる、という内発的なモチベーションよりも、人から言われたからやる、お金のためにやる、という外発的モチベーションが高い

 

性格傾向の形成はもともと持って生まれた気質+環境で形成されます。

神経質さ等に加え、厳しく目標を高く持って育てられたり、叱責が多いなどの場合も当てはまっていく可能性が高いと思われます。

また逆に過保護に育てられ、挫折を知らない場合や、優しすぎてしまう場合も、極度のプレッシャーに打ち勝つ精神力にやや欠けてしまうとも考えられます。

また、外的なものに左右されやすい人は、モチベーションが維持しにくくなってしまい、仕事などでも挫折しやすいといわれています。

心身症的なものとして捉えられる側面も大いにあるので、治療方法としても催眠や心理カウンセリング、メンタルトレーニングなどさまざまなアプローチがあるようです。

「不安はあって当たり前のもの」「ストレスはあって当たり前のもの」と捉え、常にそういったものとうまく付き合っていくことが重要なのではないでしょうか。

また、プレッシャーを「不安」「緊張」といった悪い面で捉えるのみではなく、ご自分の成長の契機にするような前向きな解釈も重要です。

ご自分の性格傾向を知り考え方の癖を知ることで、こういったプレッシャーに対する身体反応を予防したり、極度に不安や緊張を恐れたりしなくなるのではないでしょうか。

失敗や挫折は必ずやあるものです。それを力に変えていくという捉え方がとても重要かと思われます。 

 

 

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投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

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