クリニックブログ

2024.11.05更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。

 

11月になりました。

当院ではメンタルヘルス不調で休職した方が復職・再休職予防をするための復職支援プログラムを行っています。

秋になると年内の復職のために動きが出る方も一定数いらっしゃる印象なので(年度末も同様)、

今日は復職前の心得をお伝えしたいと思います。

 

復職支援プログラムを受けた人が職場に復帰する場合、上司や同僚、家族など周りの人は、

すっかり回復し、準備万端で仕事(職場)に戻るものだと思いがちです。

確かに症状は治まっていて、働き方を見直し、ストレス対策を身につけて復職します。

復職への準備は整っているはずです。

 

しかし、以前と同じように働き、ストレスに対処できるかというとそうではありません。

緊張や不安はあり、準備した対策でも不十分なことはあります。

自信に満ちて復帰をするわけではなく、不安の中で働き始めることをまずはお伝えしたいと思います。

 

◆緊張して当たり前

準備万端で職場に戻った人も、復職当初は緊張したと言います。

リラックス出来なかったからと言って、準備不足だという訳ではありません。

 

◆完璧を目指さない

 多くの人は、職場復帰の時、以前と同じ部署に戻ります。

当然、緊張をしたりストレスを感じたりします。

そこで調子を崩さず、働き続けるために「完璧を目指さない」「無理をしない」という心掛けが大切になります。

 

◆敢えて手を広げすぎないように

 復帰後、休んで迷惑をかけた分、しっかり働かなければと強く思いすぎる方がいます。

そのような方は、目の前の仕事に一つ一つ取り組んでいただきたいと思います。

気づかないうちにオーバーワークになってしまうこともあるので、復職後は突っ走りすぎないようご注意くださいね。

 

これらは、復職するときだけではなく、新しい何かを始めるときや環境変化があるとき等にも意識すると良いと思います。

転職、異動、転居、転校、進級、結婚・・あるいは新しい習い事を始めるとき。

環境が変わるときにはストレスを感じるものです。それは良いと言われるイベントでも同じです。

 

これから復職する方には特に、この3つの心得をお伝えしたいと思います。

復職に不安を感じられる方は、復職支援プログラム(リワークプログラム)への参加もご検討してみてくださいね。

医師、心理士、各専門家が復職と再休職予防をサポートします。

 

*****
当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

 

 

 

 

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.10.23更新

こんにちは。Jメンタル五反田駅前クリニックです。

 

当院では、主にメンタルヘルス不調で休職中の方々が職場復帰を目指すための復職支援を行っています。

休職のきっかけや原因を伺うと、根本的にはコミュニケーションがうまくいかなかった、ということが少なくありません。

 

そこで、リワークプログラムではコミュニケーションを学ぶプログラム(アサーション)を週1回行っています。

内容は様々ですが、スキルを学んだり、グループワークで実際にコミュニケーションをとる中で自分を見つめなおしたりしています。

 

今日は、患者様たちから伺った「コミュニケーションについて勉強になったこと」を紹介します。

 

①言う・言わないを自分で選択すること

思ったことを全て相手に伝えていたら良好な人間関係は築けません。

そのため、思っていても言葉にしないことは多くあると思います。

そこで大事なのは、「自分で言わないと決め、選択すること」です。

相手のせいで言えなかった、我慢した、という思いは引きずってしまいますのでよくありません。

自分の発言は自分で決めましょう。言う、言わない、自由です。

自分で決定すれば責任も伴いますが、自分で選択するという意識はとても大切なことです。

 

②感情をコントロールできればコミュニケーションもコントロールできる!

感情とコミュニケーションは直結します。

怒りの感情をそのまま外に出す人は、「今自分は怒っている」とちゃんと認識できずにいることが多く、コントロールできません。

怒りは出し方が大事。そのまま出すのではなく、怒りの根底にある気持ち(悲しさ、虚しさ等)を伝えた方が相手に伝わりやすかったりします。

自分が今どう感じているのかを言葉にできますか?

アサーションでは今の気分を言葉にしてもらうことがあります。緊張している、わくわくしている・・などが気分の一言です。

簡単なことのようで意外と難しく、表現できないことも少なくありません。

自分が今、どう感じているかに気づきやすくなればコミュニケーションのコントロールも簡単になってくるのです。

 

コミュニケーションについては、小学校や中学校で特別に学ぶ機会は少ないと思います。

それなのに、生きる上でかかせないのがコミュニケーションです。

当たり前のようにしてきたコミュニケーションだからこそ、改めて振り返ったり学んだりしてみませんか?

 

気になる方は当院へお問い合わせください。

 

*****
当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

 

 

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.10.06更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。

 

10月になりましたね。

涼しい日も増え、日中も過ごしやすかったり、夜も寝やすかったりして秋を感じる日が増えました。

ふと街の木々を見るとイチョウの葉が黄緑色に変わっております。

朝晩は冷え込むこともあるので、体温調整のできる服装で体調管理に気を付けましょう。

 

さて、今回は「季節性うつ」についてお話します。

「季節性うつ」は、10月・11月の日照時間が短くなる頃から症状があらわれ、

3月ごろに回復していくという周期をもっており、「季節性感情障害」とも呼ばれています。

 

「季節性感情障害」の症状は、普通のうつ病と同じような

・意欲の低下
・気分の落ち込み
・物事を楽しめない 

といった症状の他に、

・睡眠時間が長くなる
・食欲が増す 

という症状があらわれることがあります。

 

「季節性感情障害」の原因は、日照時間が短いために、脳内のセロトニンの分泌が減ることだと考えられています。


自分で出来る対処法としては、軽い運動や、日中は日光に当たるように気を付けるなどがありますが、

「なかなか改善しない」「辛すぎる」「日常生活に支障が起こる」などがある場合は、専門家と一緒に対策を考えることをおすすめします。

季節性うつは、広い意味での双極性障害なのではないかとも言われています。

自己診断はせずに、専門家にご相談ください。

 

当院では、

月曜日から金曜日:10時~13時30分・15時~19時30分
土曜日:10時~13時・14時~17時

に診察をお受けしています。
辛い症状があるときには、一度相談しに来てみてはいかがでしょうか?

 

*****

当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

 

 

 

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.09.20更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。

 

私たちが何か失敗をしてしまった時、その思考には大きく分けて「3つのタイプ」があるとされています。

1つ目は、「外罰型」といって、責任の所在を自分以外に求めるタイプ
2つ目は、「内罰型」といって、全ての責任は自分にあると考えてしまうタイプ
3つ目は、「無罰型」といって、責任の所在を深く追及しないタイプ

 

外罰型の方は、失敗したというストレスを外にぶつけており、自分を責めて悲観的になることはあまりありません。

しかし、周囲の人からは「何でも人のせいにする無責任なやつだ」と思われかねないので、その点は注意が必要です。

 

誰も責めない無罰型は、温厚な楽天家と言えるでしょう。

その反面、問題をはぐらかしたり、うやむやにしてしまったりする所があります。

このような性格はストレスは溜まりにくいのですが、問題を先送りにしてしまうため、後で身動きが取れなくなってしまう可能性があります。

 

そして、この3つのタイプの中で最もストレスを溜めてしまいやすいのが内罰型です。

例えば、部下の失敗を自分の指導力不足のせいだと考えてしまう上司、夫が浮気をするのは自分に魅力がないからだと自己卑下してしまう妻、などなど…。
内罰型の人は自分のミスは勿論のこと、他人のミスまでをも自分の非にしてしまいがちです。

さらに、他人のミスの尻拭いまでやってあげてしまうため、常に責任を押し付けられてしまいます。

このようにして、「やはり自分が悪いのだ→だから自分はダメ人間なのだ」という思考の悪循環に陥ってしまいます。

 

失敗した時には反省も必要ですが、必要以上に自分を責めても自分が辛くなってしまうばかりです。

内罰型の傾向がある方は、「失敗しても人生すべてが終わるわけではない!」と、少し楽観的に、気楽に物事を考えてみてはいかがでしょうか?

 

それでもどうしても自分を責めてしまうという方には、「セルフ・ハンディキャップ」といって、事前に予防線を張るという手があります。

例えば、学生時代、試験前にテレビに見入ってしまったり、大きな大会の前に練習をさぼってしまったり、といった経験はなかったでしょうか?

これは結果が振るわなかった時のために、無意識の内に「テレビを見てしまったから」、「あまり練習をしなかったから」という言い訳、つまり、セルフ・ハンディキャップを用意していたわけです。

これと同じように「徹夜で資料を作ったから」、「二日酔いだったから」といったセルフ・ハンディキャップがあれば、自尊心は傷つかずに済みます。

もしも、あまりに過剰に自分を責めすぎる傾向があるようであれば、適度にセルフ・ハンディキャップを用いて、心の負担やストレスを軽減することを考えて良いのかもしれません。

 

 

*****
当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.09.10更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。

9月に入り、秋らしくなったかと思った日もありましたが、また日中は真夏の暑さが戻ってきました。

 

「行動療法」とは、『刺激→反応』の結び付きから行動を説明する理論を基に発展した、心理療法の一つです。

本日はその行動療法の中でも、「シェイピング法」と呼ばれるものをご紹介します。


シェイピング、スモールステップ
「シェイピング法」とは、習得が望まれる行動に近い行動をとったときに、その行動を褒めて強める(=“強化する”)というやり方です。

子育て等において、お母さんがお子さんに対して望ましい行動をした時に大げさに褒めたり、好きなご褒美をしたりすると、お子さんが伸びていく……といった感じの状況を想像してください。
これを応用してご自身の行動変容や行動強化に用いる場合は、スモールステップでの行動変容が挙げられます。

苦手な場面を克服するのに用いることが多いのですが、出社拒否や会社に行き辛いお気持ちが強い方が、

まず定時に家から出るという所から始めて、それが出来るようになったら、

次に地元の最寄り駅まで行ってみる

次に隣の駅まで行ってみる

乗り換えの駅まで行ってみる

会社の最寄り駅まで行ってみる

会社の門(入口)まで行ってみる

……と小さいステップ(=スモールステップ)で状況を工夫し、最後に目標としていた「会社に行く」という行動まで持っていくといったものです。


つまり「シェイピング法」とは、最終目標とする行動(=「標的行動」)を獲得するまでの道のりを段階的に分け、それを一つずつクリアすることによって、最終的には“新しい行動”を獲得しようという方法です。


シェイピングを成功させる為には、いくつかのポイントがあります。

まず1つ目は、最終目標とする行動(標的行動)を明確化することです。

どんな場合でも、目標が明確でなければ意欲的に取り組めません。

同様に、獲得しようとする行動を明確に出来ることは、意欲やモチベーションを高め、目標達成を促進してくれます。


2つ目は、ステップを適確に設定することです。

それぞれのステップが、遂行可能なものであり、各ステップの幅にも無理がなく、なおかつ簡単すぎないことが大切です。


3つ目は、各ステップでその行動が成功した場合、確実に“強化する”(=誉める、認める、賞賛する)ことです。

「自分はこの行動が確実に出来るようになった」という実感を得ることは、その後の行動意欲を高めるために非常に重要です。

誰かに報告をしたり、自分自身にご褒美をあげたりすることがおすすめです。

 

この方法を用いて克服してみたい「具体的な不安場面」はありますか?
目標とする行動を行う為には、いきなり大きな目標を立ててしまうと、かえって何も出来ないといった状況に陥りやすいものです。

できるだけ取り組みやすく、実行しやすいものから、具体的に順序立てて挑戦していくことで、「また出来なかった」という思いよりも、「段階をまた1つクリアすることが出来た!」という思いや自信を積み重ねていくことになり、それがまた次のステップ(段階)に挑戦するモチベーションにも繋がります。

無理をして大きな理想を掲げるよりも、目標を確実に達成する為には、小さなステップ(スモールステップ)の方が近道ともいわれています。

ぜひこの方法を試してみてください。

 

*****

当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

 

 

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.07.06更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。

東京はとても暑い日が続いています。外にいるだけで汗が出てくるほどです。

全国的にも暑いとニュースで拝見しますので、水分補給や通気性の良い服を着て、こまめな休憩をとる等気を付けて過ごしましょう。

 

今日はリワークプログラムに参加し復職した方から感想をいただいたので紹介いたします。

参加して気づいたことを主に3つ書いてくださっています。

専門用語も入っておりますが、そのままに書かせていただきます。

 

日常生活で楽しいと感じること、達成感を感じることを見つけ、それを計画的に実行することで気持ちを上げられポジティブな状態を保てることです。

行動活性化で学んだ後、気分が落ちていると感じたら、先週はどんなことをしたら自分は楽しくなったかを思い出し、同じようなことを意図的に実施し、気持ちを上げることに成功していました。

 

自分の意見を伝えることは、相手を思いやった上であれば迷惑ではなく、むしろ伝えることでアサーティブなコミュニケーションがとれると分かったことです。

アサーションを学んだことにより、産業医面談で自分が今後どう働きたいかを伝えられました。復職後もうまく自分の意見をっ耐えていけたらと思います。

 

認知行動療法のコラム表を使うことで自分の偏った思考に気がつき対策を考えられることを学びました

リワーク中は休職に至った理由を整理するために使いました。

コラム表に書くことで不安な気持ちなどが落ち着くことも実感したので、今後は日常生活や仕事でうまくいかなかったときなどに、気持ちを整理するツールとして使っていきたいと思います。

 

リワークに参加することで、これまで気づかなかった自分の傾向や気持ち、さらには環境(周囲の人々)のことに気づくことができるようになります。

環境はなかなか自分の力では変えられません。

「自分を変えることで生きやすくなる」

このキーワードはとても大事なことだと考えており、様々なプログラムや、診察、カウンセリングなどでサポートしております。

 

当院のリワークプログラムは充実したプログラムを実施しています。

休職中の方で、そのまま復職するのが不安な方、再休職を予防したい方、同じ境遇にいる休職している方々と話してみたい方、少しでも相談してみたい方・・・

これからの人生を変えるお手伝いをいたします。

当院にお気軽にお問い合わせください。

 

 

*****
当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

 

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.06.23更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。

前々回は朝起きられない原因として3つの理由を紹介しました。

今回は朝の生活習慣を改善していく方法を紹介したいと思います。

 

次のような方法で意識的に朝の生活習慣を改善していくことが重要です。

 

① 朝、一度は太陽の光を浴びましょう
うつ病を患うと「体内時計」がずれてしまい、夜になっても眠れない、朝になっても目が覚めないといった生活リズムの乱れを生んでしまいます。
この体内時計を司っているのが「メラトニン」と呼ばれる眠りを誘う脳内ホルモンです。

メラトニンは、脈拍・体温・血圧を低下させることによって、睡眠と覚醒のリズムを上手に調整し、自然な眠りを誘う作用があります。

このメラトニンは、脳の松果体(しょうかたい)と呼ばれる部分から分泌されますが、この松果体は、目に入る光の量をもとに、メラトニンの分泌量を決定します。
太陽の光を浴びることによって、メラトニンが減退し、夕方になり、目に入る光の量が減ってくると、それを感知した松果体がメラトニンを分泌するのです。

また、メラトニンは太陽の光が目に入ってから15時間程度経たないと、分泌されないという性質があります。

つまり、外が明るい時間には殆ど分泌されずに、夕方以降、暗くなってくると分泌量が増加し、夜になるとさらに増えて、午前2時頃に分泌量のピークを迎えます。その後、朝に向かって徐々に覚醒に近づくことになります。

そこで、朝に起きることを億劫に感じてしまう人の場合は、一度起床して太陽の光を目に入れることから始めてみましょう。
それによりメラトニン分泌のリズムが正常化し、少しずつ通常の生活リズムを取り戻していくことが出来るようになるでしょう。


②いつまでも寝起きの格好で過ごさない
起床後、太陽の光を浴びることが出来たら、次に着替えをするようにしましょう。

休職中(あるいは、病気療養中)は、ついつい寝間着やジャージといった、寝起きの格好で1日を過ごしてしまいがちです。

しかし、1日中そのような格好でいると、つい家の中でゴロゴロしてしまい、長時間の二度寝や昼寝に繋がってしまいます。

もちろん、まだスーツを着用する必要はありませんが、少なくても、近所に外出できるような服装に着替え、寝ぐせを直したり、軽くお化粧をしたりと、外出する準備をしてみるのもよいでしょう。


③気分の良い日は午前中の外出を心掛けましょう
朝起きると多くの方は、例え元気な時でも、「もう少し寝ていたい」「仕事に行きたくない」と感じてしまうものです。

しかしいざ起床し、朝食をとり、家を出ると、そのような気持ちは吹き飛んでしまいます。
一方でうつ病の患者様の場合、「朝方に調子が悪い」という日内変動がつきものなので、どうしても午前中の外出は億劫になってしまうことがあります。
無理に午前中に外出をする必要はありませんが、もし気分が良く外出しても良いなと思えるのであれば、それは病気が快方に向かっているサインなので積極的に外出してみるようにしましょう。

午前中に身体を動かすことが、本来の生活リズムを取り戻すきっかけとなることも多く、自信の回復にも繋がっていきます。

 

朝起きられないのに朝行動することはハードルが高いかもしれません。

ひとつずつ、短時間でもいいので行動することがポイントだと思います。

スモールステップという言葉があります。一歩一歩やっていきましょう。

 

*****
当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

 

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.06.09更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。


今年は梅雨入りが例年より遅れているそうですね。
梅雨に入ると気候が不安定になり不快を感じる人が多くなると思います。
気候により体調が変化する場合があるので、今日は生活リズムを整えるという身体の基本についてお話をしたいと思います。

生活リズムを整えること。まず大事なのは起床時間と就寝時間です。
朝、目覚めが悪い・・怠さがある・・そして起きられない、という方のお話を聞くことがあります。

 

朝になかなか起きられない原因としては……

①うつ病の症状による場合

②睡眠薬などの薬剤の影響

③(休職中に)昼夜逆転の生活が身についてしまったこと

……などが考えられます。

 

① うつ病という病気は、朝方に症状が強く出やすい病気なので、症状の改善がまだ十分ではない段階では、

どうしても朝方の億劫な感じが抜けずに、床から離れられないことがあります。

 

② 逆に、うつ病の症状が改善してきた場合には、当初処方されていた睡眠薬では効果が強すぎてしまい、

明け方まで睡眠薬の影響が残ってしまい、起きられない場合も起こり得ます。
睡眠薬は、強く効くものから効き方が弱いものまで様々です。

効果の持続期間も、「超短時間型」と呼ばれる寝つきだけを補助するものから、「長時間型」と呼ばれる睡眠の維持を目的とするものまで沢山あります。

ですから、明け方になっても眠気が抜けないような場合には、主治医とよく相談し睡眠薬を調整してもらいましょう。

 

③ そして、うつ病の症状がかなり回復をして、昼間には自分の趣味など十分に活動的な生活を送れているにも関わらず、

朝だけがどうしても起きられない場合には、休職期間に、昼夜逆転型の生活習慣が身についてしまった可能性が考えられます。

 

朝起きられない原因として3つご紹介しました。
次回は朝の生活習慣を改善していく方法を紹介したいと思います。

 

*****
当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.05.29更新

Jメンタル五反田駅前クリニックです。


当院では様々な心理検査を用意しており、問い合わせが多いためブログでもご紹介いたします。

心理検査には種類があります。


① 性格傾向(パーソナリティ)を把握できる検査
② うつ症状・ADHD症状等の症状の程度を把握できる検査
③ 全体的な知的能力や多面的な認知力を把握する検査
など様々です。

近年多い問い合わせは、発達障害の診断や治療に関する内容です。


当院では
WAIS / WISC (全体的な知的能力(IQ)・言語理解・処理速度・記憶力等を把握可能)
CAARS (成人ADHDの症状重症度を把握する)
AQ-J(自閉症スペクトラム障害のスクリーニングが可能)
を組み合わせて実施することが可能です。

医師の診察を受け、話し合いの上必要な検査を実施し、当院の心理士が結果を報告書として作成します。

特にWAISやWISCという検査は、多面的な認知力の把握が可能で、
得意なこと、苦手なことがわかりやすい検査でもあります。

 

性格傾向を把握する検査と同様に、WAISやWISC検査は

仕事でうまくいかない・・
人間関係がうまくいかない・・
集中できない・・
イライラする・・
などの漠然とした悩みの解決にも繋がることが多いです。

検査は数字が出ますので、皆様の悩みも少しすっきりするかもしれません。

 

当院のHPにも検査情報をのせておりますのでぜひご覧くださいね。

https://www.j-mental.com/menu/#menu09

 

 

*****

当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。

西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。

お気軽にお問合せください。

Jメンタル五反田駅前クリニック

住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F

電話番号:03-3491-7773

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

2024.05.15更新

心と体は密な関わりがあるため、極度の緊張や不安が強いと、身体的な症状が現れることが多くあります。

今回は割りと軽い症状として捉えられることの多い、プレッシャーと身体反応の関係について考えてみましょう。

        

イップス
極度の緊張やプレッシャーによって、一時的に起こる運動障害すなわち、パフォーマンス恐怖症のことです。中にはジストニアという病気が含まれていることがありますが、ここでは心理的プレッシャーによって起きるものとして、運動選手が「どうしても得点を取らなければ、どうしてもこれを入れなければ」というプレッシャーから筋肉が硬直して動かなくなってしまう状態について検討します。

最初にこの言葉を使ったのは、ゴルフ選手のトミー・アーマといわれており、この症状によって引退を余儀なくされたといわれています。

それまでスムーズにパッティングをしていたゴルファーがある日突然緊張のあまり、カップのはるか手前のところで止まるようなパットやカップをはるかにオーバーするようなパットを打ってしまうようになり、この病気にイップス(YIPS,うめき病、yipeは感嘆詞で「ひゃあ」「きゃあ」「うわっ」といった意味)と名付けました。

ベテランの方のほうがなりやすいといわれており、脳の加齢などの影響もあるようですが、現役の野球選手、中高生の部活動なでも時々見られるもののようです。

スポーツ選手に限らず、仕事上のトラブルの経験があまりにしんどい場合、営業のプレッシャーがあまりに強い場合なども同じような解釈で状態を説明することが出来ます。

 



イップスの背景にあると考えられているもの・・・
脳の加齢なども当然関係はありますが、性格傾向と考えられるものについて挙げてみます。
完全支配欲、目標設定が高すぎる、完璧主義「こうでなければならない」思考が強い
NP、ACが高く、人に流されやすい、自己否定が強く出ると恐れやすい
強い選手ほどプレッシャーが高い場合が多く、優しすぎてしまうとプレッシャーに弱い。またAC傾向が高いとそのスポーツをやめてしまったり、引きこもってしまったりしやすい
・好きだからやる、おもしろいからやる、という内発的なモチベーションよりも、人から言われたからやる、お金のためにやる、という外発的モチベーションが高い

 

性格傾向の形成はもともと持って生まれた気質+環境で形成されます。

神経質さ等に加え、厳しく目標を高く持って育てられたり、叱責が多いなどの場合も当てはまっていく可能性が高いと思われます。

また逆に過保護に育てられ、挫折を知らない場合や、優しすぎてしまう場合も、極度のプレッシャーに打ち勝つ精神力にやや欠けてしまうとも考えられます。

また、外的なものに左右されやすい人は、モチベーションが維持しにくくなってしまい、仕事などでも挫折しやすいといわれています。

心身症的なものとして捉えられる側面も大いにあるので、治療方法としても催眠や心理カウンセリング、メンタルトレーニングなどさまざまなアプローチがあるようです。

「不安はあって当たり前のもの」「ストレスはあって当たり前のもの」と捉え、常にそういったものとうまく付き合っていくことが重要なのではないでしょうか。

また、プレッシャーを「不安」「緊張」といった悪い面で捉えるのみではなく、ご自分の成長の契機にするような前向きな解釈も重要です。

ご自分の性格傾向を知り考え方の癖を知ることで、こういったプレッシャーに対する身体反応を予防したり、極度に不安や緊張を恐れたりしなくなるのではないでしょうか。

失敗や挫折は必ずやあるものです。それを力に変えていくという捉え方がとても重要かと思われます。 

 

 

*****
当院は東京の品川区にある心療内科・精神科クリニックです。
西洋薬だけに頼らない根本治療を目指し、漢方薬、カウンセリング、ヨガ、ヒーリングアート、栄養カウンセリングなどで各専門家がサポートいたします。
お気軽にお問合せください。
Jメンタル五反田駅前クリニック
住所:東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル7F
電話番号:03-3491-7773

              

 

投稿者: 医療法人社団ヘルメス会Jメンタル五反田駅前クリニック

前へ 前へ

ご予約・ご相談はお気軽に

Jメンタル五反田駅前クリニックまで、まずはお気軽にお問い合わせください。

Sample document