うつ病・躁うつ病

うつ病・躁うつ病

うつ病

うつ病に対して、「心の弱い人がかかる病気」と誤解している方はいませんか?

うつ病は「心の風邪」と呼ばれることもあるように、日本の全人口の6%の人に見られ、現代のようにストレスの多い社会では、誰がかかっても不思議ではありません。 うつ病にかかると、意欲や気力が衰えて、感情や興味が失われ、家事や仕事が手につかなくなってしまいます。 また、そんな自分に焦りや罪悪感を抱いてしまい、「いっそ消えていなくなってしまいたい」とまで、思うようになってしまうことさえあります。 うつ病の症状として、具体的には次のようなものが挙げられます。

  • 憂うつで元気が出ない
  • 物事に対して興味が持てない
  • あまり眠れない(または眠すぎる)
  • 疲れ易い
  • 強い焦燥感がある
  • 集中ができない
  • 自分は価値のない人間のように感じる
  • 死をたびたび考えてしまう

これらの項目のうち、「 憂うつで元気が出ない 」、または「 物事に対して興味が持てない 」を含む5つ以上が2週間以上続く場合には、うつ病が疑われます。 治療をしなければ1年以上続きますが、治療により3ヶ月ほどで多くの方は改善へと向かわれます。

上記のうつ病の症状を覚えておき、自分は勿論のこと、家族や同僚、そして親しい友人が、これらのうつ病のサインを示していないかを早い段階で発見することは、非常に重要なことです。

うつ病の初期症状として、夜中や朝方に目が覚める、なかなか寝付けない、眠れない日が続く、あるいは逆に、眠り過ぎてしまう……といった「 睡眠障害 」を示す方が多く、実際、うつ病の患者様の9割以上の方が、何らかの睡眠障害に悩まされているというデータがあります。 よって、睡眠障害から、うつ病の早期発見へと繋がることも少なくはありません

この他にも、食欲が落ちる、体がだるい、疲れやすい、口が渇く、便秘、下痢、めまい、ふらつき、動悸、頭痛といった、いわゆる、自律神経失調症の症状を伴う方もいます。 そのため、体の病気を疑って、内科を受診するものの、何も原因が見つからずに、途方に暮れてしまう――という患者様も多くいらっしゃるのです。

本当にうつ病であった場合、早期発見・早期治療が、うつ病の治療と回復にとって大切になってくることは、言うまでもありません。 しかし、こころや身体の専門家でないあなたが、上記の「うつ病のサイン」を覚えておくのは、そう簡単なことではないでしょう。

そこで、そんなあなたに、うつ病の症状の簡単な覚え方をお知らせします。
SEGIGAPS(シギキャップス)」――――この言葉を覚えるようにしてみては如何でしょうか?この中には、実はうつ病の症状を端的に表す、重要なキーワードが含まれているのです。

S leep(睡眠困難)
E nergy(元気がない)
G uilty feeling(申し訳ないと思う気持ち)
I nterest(興味喪失)
C oncentration(集中力欠如)
A ppetite(食欲不振)
P sychomotor retardation(精神の緩慢な動き)
S uicide thought(自殺念慮)

この中でも、一番注意しなくてはならないのが、「Suicide thought(自殺念慮)」です。
実際に、日本の自殺者の中で、「うつ病」に代表されるメンタルヘルスの問題が原因となっている人の数は、決して少なくはなく、年々増加傾向にあるという報告もあります。しかし、繰り返すようですが、うつ病は、きちんとした治療さえ行えば、治る病気です。地域差や病院(クリニック)による治療選択による誤差はありますが、「患者様の約7割は回復し、そのうち再発をするのは10~20%である」という見解が、日本では最も一般的であると言えるでしょう。

 

躁うつ病

躁うつ病(双極性障害)とは、うつ期のみのエピソードで構成される、「うつ病(大うつ病性障害)」とは異なり、躁期とうつ期を繰り返すもののことを言います。

躁うつ病の基本的な特徴は、異常に高揚した気分(躁期)が1週間以上続くところにあります。
その大体は、爽快な気分で占められますが、イライラしやすくなったり、怒りっぽくなったりもします。

躁期とは、いわゆる「ハイ」な状態の期間であり、
具体的には、「ほとんど眠っていないのに頑張れる」、「新しいアイディアが止まらなく湧いてくる」、
その一方で、「イライラして腹が立って仕方がない」といった症状が見られます。
そして、このような状態は、その人が普段示す姿とは、明らかに程度が著しく異なっているのです。

躁期を見極めるには、以下の点に注目をします。
これらの項目の内、3つ以上が当てはまる場合、その人は躁期(躁状態)にあると言えるでしょう。

① 過度の自尊心、あるいは誇大妄想。
② 睡眠欲求の減少。
③ 普段よりも多弁で、話したい気持ちが強い。
④ 考え方が次々と飛ぶように湧いてくる(観念奔逸)。
⑤ 注意力が散漫になり、ちょっとしたことで注意が逸らされてしまう。
⑥ いてもたってもいられない焦りを感じ、やたらと活動的になる。
⑦ 夜遊び、高額の買い物やギャンブルといった、享楽的な活動に熱中する。

一方で、うつ期の時には、うつ病の時とほぼ同じような症状に見舞われます。
躁うつ病のうつ期と、うつ病の症状の違いについては、はっきりとした線引きは中々困難ですが、
不眠よりは過眠の傾向、食欲低下よりも過食の傾向がよく見られます。

躁うつ病の人は、躁期のときを「自分が好調なときである」と感じており、
「自分が病気である」という自覚(=病識)を持つことが難しい状態となっています。
そのため、もし周囲の人がその人の変化に気付き、病院にかかることを勧めたとしても、
すぐさま治療開始へと繋がるケースは、実際のところ、余り多くはありません。

しかし、躁うつ病は、うつ病よりも慢性化しやすく、経過や予後も良くないと言われています。
また躁期は、一見すると気分爽快なようですが、
同時に行動化や衝動性が高まってしまうため、うつ期よりも自殺率が高くなります。
このように躁うつ病は、放置しておくと非常に危険であり、治療する必要がある病気なのです。

双極性Ⅱ型障害とは…?

躁うつ病(双極性障害)は、大きく2つに分けることができます。
それが、「双極性Ⅰ型障害」と「双極性Ⅱ型障害」と呼ばれるものです。

躁期とうつ期がはっきりと表れる「双極性Ⅰ型障害」に対して、
双極性Ⅱ型障害は、うつ期が主で、躁状態が比較的軽いタイプが分類されます。
つまり、双極性Ⅱ型障害の人の場合、うつ期のときにとても辛い思いをする一方で、
躁期のときには、「いつもよりは気分が良いな」「久し振りに好調だな」と感じるわけです。

かつて、躁うつ病は、人口の1%に発病すると考えられていましたが、
近年の調査・研究により、その割合は、従来考えられてきたよりも、ずっと高いことが分かってきました。
それは、双極性Ⅱ型障害の人の多くが、
① うつ期のときにのみ受診をしてしまうこと、
② 過去にあった軽躁状態が自覚しにくく、医師に伝えられることが少ないこと等、
このような事情から、問診による病状把握が難しく、プライマイケアで「うつ病」と診断されてしまいやすいのです。

うつ病と躁うつ病では処方される薬剤が変わってきます。
躁うつ病の人が、うつ病の薬剤を飲み続けることにより、
場合によっては、かえってうつ症状を悪化させてしまうことさえあります。
そのため、「うつ病」と診断されてしまった双極性Ⅱ型障害の人は、
「お薬をきちんと飲んでいるのに、ちっとも良くならない…」
「お薬を飲むと、却って気分が落ち込む気がする…」
―――といった状況になってしまうことも少なくはありません。

薬剤がなかなか奏功しない「難治性うつ」と呼ばれる人たちの中には、
このような双極性Ⅱ型障害の人が含まれている可能性も考えられるのです。

双極性Ⅱ型障害の発病には、家族歴などが関与しているという報告もありますが、
なによりも、あなた自身が「双極性Ⅱ型障害」という病気が存在することを知った上で、
自分の生活や経過、これまでの気分の波を振り返ったとき、
そして、正確な自分の病状を知り、それを医師に伝えることが出来たとき、
あなたの治療方針に新たな展開が開けるかもしれません。

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