社会不安障害

社会不安障害

  • 落ち着きがなく、緊張感が強い
  • 疲れやすい
  • 集中力の低下

社会不安障害(Social Anxiety Disorder:SAD)社交不安障害、 あるいは、社会(社交)恐怖とも呼ばれ、比較的少人数の集団内で、他の人々に注目されるという恐怖を中核とした社会的状況を避ける不安障害です。 主に10代半ばから20代前半で発症することが多いと言われています。

社会不安障害の人は、人前に出ると緊張のあまり、会話をしたり、一緒に食事を摂ったりすることが出来ません。
無理強いされたり、我慢をしてその場に居続けたりすると、動悸息切れ眩暈発汗全身の震えといった症状に襲われます。

この社会不安障害の有病率は、米国においては不安障害の中で最も多く、生涯有病率が13.3%であり、1年間での有病率も7.9%と報告されています。日本においては、社会不安障害の有病率に関する、信頼できる調査は未だ行われてはいないものの、米国における数値よりも更に多いだろうと推測されています。誰しも、初対面の人と会う時や、人前でスピーチをする時などには、大なり小なり緊張はするものです。 しかし、社会不安障害の人たちは、日常生活にも支障をきたす程の、極度の緊張と不安を感じてしまいます。

そして次第に、そういった社会場面を避けるようになり、場合によっては、出社や通学を止めて「ひきこもり」状態へと至ることもあります。

☆ 以下の項目が当てはまる場合には、社会不安障害(SAD)が疑われます。

よく知らない人たちの前で注目されたり、何かをしたりする状況について、
持続的で著しい恐怖を感じてしまう。
恐れている状況下では、殆ど必ず不安反応が起き、パニック発作になることもある。
その恐怖が、過剰または不合理であると自覚している。
恐れている状況は避けられているか、あるいは、強い不安を感じながら耐え忍ばれている。
症状のために、正常な毎日の生活習慣や職業(学業)上の機能、社会的活動が、障害されたり著しい苦痛を感じたりしている。

社会不安障害の下位分類の中には、「赤面恐怖」や、日本人に多いと言われる「対人恐怖」が含まれています。
社会不安障害と対人恐怖は、一見すると、非常によく似ているような印象を受けるかもしれません。しかし厳密に言うと、両者間には大きな相違があるのです。

対人恐怖とは?

社会不安障害の人々の主な訴えが、「相手が誰であれ、多くの人の前で話したり、食事をしたりすることが、緊張して辛い」というのに対し、対人恐怖の人々の主な訴えは、「少し知っているけれども深くは知らない」という曖昧な、特に1対1の人間関係に恐怖感を抱くという点が、この両者の一番の違いであると言えるでしょう。

「対人恐怖」という診断名は、世界的には存在せず、日本人に特有の疾病だと言っても過言ではありません。
日本人の場合は、一般に「対人関係の持ち方に対して甘えが強い」傾向があり、そのため、対人関係が確立しておらず、「甘えられるかどうか分からない」、自分を受け入れてくれるかどうか、はっきりとしない相手に対し、酷く緊張をしてしまい、対人恐怖になりやすいと言われています。

だからこそ、前述のように、「少しは知っているが、深くは知らない」といった、曖昧な対人関係にある相手に対して、過緊張や恐怖を感じてしまうのです。「人と付き合うのが怖い」という心の根底には、「人に嫌われたくない」、「人に良く思われたい」といった無意識的な思いが影響している場合も、少なくはありません。

人がこのような思いを抱くことは、決して不思議なことではありませんし、日本には、このような心性を持っている人々が多く存在していることでしょう。
そのような人々にとっては、中々難しく、かつ勇気のいることかもしれませんが、「人が自分のことをどう見ようが、自分は自分らしく、マイペースで生きていくんだ!」と思い切ってしまうことが、対人恐怖の克服には、大切なことなのかもしれません。

その他のSAD

上記の「対人恐怖」の他に、次のような症状も社会不安障害(SAD)の一種と言われています。それが、スピーチ恐怖視線恐怖赤面恐怖発汗恐怖外食(会食)恐怖書痙、振戦恐怖腹鳴恐怖電話恐怖排尿恐怖、と言われる症状です。

これらの症状について、皆さんの中には、初めて聞く方も多いかと思いますので、その特徴を、一つひとつ簡単に述べていきたいと思います。

  • スピーチ恐怖
    人前で発表やスピーチをすることに対して、緊張や不安を感じたり、息苦しさや震えなど、 身体症状が出たりしてしまいます。
  • 視線恐怖
    人と目を合わせることが怖く、「見られている感じ」が常にしてしまいます。
  • 赤面恐怖
    実際に赤面をしてしまったり、「赤面するかもしれない」という恐怖や不安を抱いてしまいます。
  • 外食恐怖
    食べている姿を人に見られることに、緊張や不安を感じてしまいます。他にも、緊張のあまり、 食事が喉を通らない、食事の音が気になる、時には、「美味しく食べないといけない」という強迫観念に駆られてしまうことすらあります。
  • 書痙
    結婚式やお葬式の受付や、ホテルのチェックイン時など、人に見られていると文字を書く手が、極度に震えてしまいます。
  • 振戦恐怖
    人に見られていると手が震えてしまい、コーヒーやお茶を出す時などに、緊張や焦りを感じてしまいます。
  • 腹鳴恐怖
    人前でお腹が鳴ることに対して、極度の緊張や不安を感じてしまいます。そのことが気になるあまり、他のことに集中できなくなったり、講演会やコンサート会場に行けなくなってしまったりもします。
  • 電話恐怖
    電話に出ると声が震えてしまいます。他にも、電話のベルが鳴っただけで、不安や緊張を感じてしまったり、電話中に「周囲に話を聞かれているのではないか」と思い、話に集中できなかったりします。
  • 排尿恐怖
    男性の方特有で、横に人がいると小用ができなかったり、女性の方でも、トイレに人が並んでいると、排尿に対し、極度に焦りを感じたりしてしまいます。

上記のような不安(恐怖)は、軽いものであれば、一度は誰しも経験したことでしょう。
しかし、その不安により、生活や仕事といった日常生活に支障をきたす程度にまでなると、それはご本人にとって、大変つらいことだと言わざるを得ません。

これらの症状は、薬剤や心理療法により治療可能なものであるということを、皆さんには今一度、知っていて頂きたいと思います。

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