せん妄

せん妄

 

せん妄は老年期に多い疾患の一つであり、
軽度の意識障害(意識混濁)に、錯覚、幻覚、妄想、興奮状態などが加わった症状を指して呼びます。
比較的急速に、数時間から数日間で発現します。

せん妄の症状について

せん妄が発症する原因は、環境の変化や身体状態の変化に関連しています。
具体的には、中毒(アルコール等)、投薬の変更、手術後、熱性疾患、感染症、代謝障害等、大脳に何らかの機能的変化を急性にもたらすものが挙げられます。

 

若年層での発症は多くの場合、1週間程度の持続で済みますが、
老年期における発症は、長期間に渡って持続してしまう傾向が見られます。

 

● 次の項目が当てはまる場合には、せん妄が疑われます。

 

・注意を集中し、維持する能力の低下を伴う意識の障害がある
・認知の変化が見られる(記憶の欠損、言語の障害など)
・ その症状は短期間(数時間〜数日)のうちに出現し、1日のうちで変化する傾向がある

 

夜間せん妄」とは、高齢者でかつ認知症に罹患されている方によく見られます。
入院中などによって、睡眠のリズムが乱れ、昼夜逆転からせん妄状態に至ります。
夜中に徘徊したり、精神的な興奮状態に陥ったり、点滴を抜去してしまったりといった異常行動が起こり得ます。

振戦せん妄」とは、アルコール依存症の方が、急激な断酒または減量をした際に現れます。
多くは、断酒または減量後2~4日で症状が現れ、通常3~4日で回復すると言われていますが、
症状の出現にはかなりの個人差があり、断酒または減量後8時間前後で現れる人もいます。

その他、有名なものとして、救急で搬送された時の「ICUせん妄」や「薬剤性せん妄」等があります。
いずれの症状も、最終的には、深い眠りに入った後、回復します。

ご予約・ご相談はお気軽に

Jメンタル五反田駅前クリニックまで、まずはお気軽にお問い合わせください。

Sample document