「新型コロナ状況下に負けないメンタルヘルスの維持」、今回は10回目です。
以前、このシリーズで「口角を上げてみよう」というお話を書いたと思います。
人は「楽しいから、笑顔になる(=口角が上がる)」ことと、
「笑顔になる(=口角が上がる)から、楽しくなる」ことの両面がある、という内容でした。
その発想とも繋がってくるのが、本日のお題でもある「上を向いてあるこう」です。
先の笑顔(口角を上げる)ことと同様、
人は「上を向いて歩く」と幸せになれる、という研究が実際にあります。
上を向いて歩くことで、脳が「今は楽しい気分なんだ!」と感じてくれるそうです。
加えて、上を向いて歩くようにすることで、姿勢が以前より良くなり、
実際に、肺も開いて呼吸が楽になり、清々しい気分になる効果があるほか、
いつもはさほど気にしていなかった、綺麗な青空や夕焼け、星空や満月に気がついたり、
その時期折々の満開の花々(今はツツジでしょうか)に目が向いたりと、
“見える世界が変わる”ことで、ささやかな日々の喜びを感じることもあるでしょう。
但し、この方法は「歩きスマホ」をしながらではできないのがミソとも言えます。
実は「歩きスマホ」をしている人を、後ろから眺めてみると、
それはまるで、落ち込んで、気分が塞ぎ、
下を俯きながらトボトボと歩いている姿と酷似しているそうです。
つまり「歩きスマホ」をすることは、心理学的に言うと、
自ら元気がなくなるポーズを作っているとも言えるそうなので、
ドキリした方は、試しに今日は、上を向いて歩いてみましょう!
人によっては、それをたった1週間続けたことで、
如実に気分に良い変化が現れる方もいるそうです。
Presented By.Jメンタル五反田駅前クリニック(心療内科・精神科・漢方内科)