「新型コロナ状況下において気を付けて欲しい心療内科の症状」の第2回目です。
今回は恐らくは最も懸念されるであろう「うつ病」について記載させて頂きます。
まず「うつ病」についてですが、気持ちが沈んで元気が出ない、何を見ても興味や関心が持てない…といった
諸症状が「2週間」慢性的に継続した際に、その診断が下されます。
「2週間」というと、緊急事態宣言により、外出自粛等を皆様が意識され始めてから既に1カ月以上が経過しているため、
もしかすると気がつかない内に「うつ病」になってしまっていることも充分に考えられます。
うつ病の代表的な諸症状として、
・睡眠が上手くいかない(起床困難・入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒など)
・元気が出ず意欲がわかない
・必要以上に罪悪感を抱いてしまう
・(好きなことであっても)興味がわかない、関心が持てない
・集中力が下がる
・食欲の低下や体重の減少
・頭が上手く回らない、考えがまとまらない
・いっそ死んでしまった方が楽かもしれないという考えがわいてしまう
といったものがあり、これらが慢性的に2週間以上継続した場合、うつ病が疑われます。
特に懸念されることが、
「以前は色々なことに感情が動いていたのに、最近は無感動な感じがする…」
というような感覚を抱かれている方は、うつ病予備軍であるかもしれません。
上記のような諸症状がみられたり、
この記事を読まれて、自分に当て嵌まるような気がする方は、
早目に心療内科などの受診をお勧めします。
何故なら、とりわけ、うつ病に関しては、早期発見・早期治療開始が、
非常に重要になってくるからです。
ただ、こういった変化は、本人には中々気がつきにくく、案外周囲の人の方が、
先に気がついてくれることも間々ありますので、
皆様の大切な人たちにこういった変化が出ていないか、
ぜひ気を付けてあげてみて下さい。
Presented By. Jメンタル五反田駅前クリニック(心療内科・精神科・漢方内科)