新型コロナ状況下に負けないメンタルヘルスの維持、本日は7回目です。
本日のテーマは「“許す”」ということについてです。
私たちは現在の様々な制限が課されている状況であったり、
そのような中での職場や学校の対応であったりについて、
大なり小なりイライラした気持ち・苛立ち・憤りを感じてはいないでしょうか?
そんな時、ぜひ実践して頂きたいのが、その苛立ちやイライラを引き起こした状況であったり、
人物であったり、組織であったりに対して、“許す”という気持ちを持つことです。
これだけ聞くと、「何で辛い目にあっている自分の方が折れて、相手(対象)を許さなくてはいけないのだ」
という気持ちや思いを持たれる方は多々いらっしゃられることでしょう。
皆さんを不当に扱ったり、辛い思いをさせた相手(対象)を“許す”という行為は、
無私や滅私の行為というより(勿論そういった側面もありますが)、
実は、自分の為に行なっている利己的な行為でもあるのです。
自分を苛立たせた相手(対象)をずっと許さないでいる、とうことは、
ある意味では、その相手や対象のことをずっと頭の中で考えている、ということに他なりません。
即ち、その相手や対象に心を占拠されているといっても過言ではないでしょう。
私たちが、どうしてこの状況下がこれほど辛いのか、その理由の一つは、
「常にコロナのことが頭から離れないでいる」という側面はないでしょうか。
ですので、もし何かや誰かに対して、イライラや憤りを感じているのであれば、
それはそのことについてを、自ら積極的に背負ってしまっていることに他なりません。
そのことへ“許し”を行なうこと(もうそのことは考えまいとすること)は、
“許し”を行なった皆さん自身の心を軽くし、
もっと自分が本来大切にしたい価値感や相手に対して注ぐエネルギーへと変えることが出来るのです。
Presented by. Jメンタル五反田駅前クリニック(心療内科・漢方内科・精神科)